思い出迷子は負けのはじまり

趣味はジャニーズです

物理的に近く精神的に遠い

私「昨日のエイトの番組見た?」
友「エイトって関ジャニのこと?」
私「あ、うん!関ジャニ!」

(そうか…一般人は“エイト”とは呼ばず“関ジャニ”と呼ぶのか……)


とどんどん一般人との認識の乖離が大きくなっていきます。今では普通に使っているオタク用語ですが、最初はほんっと分かりませんでした。DD、魂、全ステ、強火、俺足族…(魂と俺足族は未だ使う機会ありませんが)Twitter見てても分からないのでGoogle先生に聞きましたからね。

Kis-My-Journyの振込の時にはまだ“オーラス”という言葉すら知らなかった私。そんな私におじょうは、オーラスの意味、オーラスの倍率の高さ等優しく教えてくれました。おっと、おじょうの紹介がまだでしたね。おじょう(漢字で書くとお嬢)もまたどやちゃんと同じく高校の同級生であり、しかも私とは同じ部活の仲間です。おじょうというあだ名はクラブネーム(クラブ内でのあだ名)でして、当時からハイフンだったおじょうはクラブネームを決める際、先輩からの「好きなものは?」の質問に「亀梨くん!」と答え、10年前、亀梨くん=ごくせん→お嬢となった訳であります。(ほんと何故どやちゃんとおじょうは10年前私に少クラを見せてくれなかったか…)
優しいおじょうはジャニオタ一年生のどうしようもない質問にたくさん答えてくれました。


「なぁなぁ、フォロワーさんがお手紙書くって言ってくれてんねんけど、お手紙ってなに?なに書けばいいの?」


こんなことまで私に聞かれるおじょう。


「なぁなぁ、なんでみんなお菓子配るん?お菓子ぐらい自分で買えるやん?」


いやそういう問題ではない。ほんまおじょうごめん。今ならお手紙もお菓子もめちゃくちゃ嬉しいって知ってるんですけど、最初はジャニオタ文化が理解できませんでした。







「なにもかも引き受けてやろうじゃねえか!」

そうユウタは力強く叫び、私たちの前から姿を消しました。

劇場内が明るくなり、ざわざわする観客。1階前列に向けられる視線。サッと立ち去るSexy Zone。(聡マリちゃんがこそこそ笑顔で話しながら扉に向かう姿を見てここは天国かなと錯覚)

さっきまでステージ上で起きていたこと、ステージ上だけじゃない、目の前の宙で起きていたこと、それらを自分の中で消化させるために私は必死になって頭を回転させます。でもどうしても出来ないんですよ分からないんですよ玉森くん美しすぎるしストーリー展開早すぎるしで全然追いつかない。ユウタよ…DREAM BOYSが私の中にストンと落ちるように何とかしてくれよ…何もかも引き受けてくれんだろ…そんな勝手なことを一人思いながら第二幕の幕が上がります。

私にとって初めてのDREAM BOYSが終わり、私の中で一つの“もしかして”が生まれます。もしかして…もしかしてこれはストーリーどうこうの問題ではないのでは…?宙を飛び、回り、壁を歩き、歌い踊る、魅せるもの、それがDREAM BOYS?それがジャニーズエンターテイメント…?
DREAM BOYS、ジャニーズ舞台を一度たりとも観たことがなかった私。ドリボ観劇が決まった時、優しいおじょうは「ドリボのDVD貸してあげよかなと思ってんけど、前のは観ないでユウタから知るのもアリやね」と言ってくれました。私はさらにDREAM BOYSのストーリー等もわざと見ず当日を迎えました。ストーリーぐらい入れておけばよかった。そうすればこんなにも頭上に“?”浮かべずに済んだ。心臓を?あげるの?……これがジャニーズの舞台なのか。と少しだけ胸のここらへんにフワッとした違和感が生まれます。まぁそれはそれで“今は”置いといて。
玉森くん1分1秒全てのお顔がかわいいんですよね。天使も妖精も王子様も未だ見たことはありませんが、たぶんこんな感じなんだろうな、って。私この前のブログで、ドームで見た玉森くんは同い年のお仕事する男の子でしたって書いたんですよ。でも劇場で見る玉森くんはとてもじゃないですけど、同じ時代に生を享けた24歳男性には思えなくて……ねぇ、玉森くんもおジャ魔女どれみ見てた?ポケモン赤青緑して中学生の時オレンジレンジ聴いてた?175RとかHYとか流行ってた?MDウォークマンカシャって開けてカシャって閉じるの快感じゃなかった?(すみません話がそれました)

DREAM BOYSというジャニーズの先輩方がずっと魅せてきた舞台を引き受けた座長玉森裕太は、遠い遠い夜空に一つ輝くお星さまのようで……もしかしたらアイドルというものは物理的距離が近くなればなるほど精神的距離は遠くなるのかもしれない。



初DREAM BOYSの余韻は翌日になってももちろん冷めることはなく、そんな状態のまま、私は日生劇場へと足を運びます。そう、そこで私は台風に襲われてしまうのです。