思い出迷子は負けのはじまり

趣味はジャニーズです

おわりのはじまり

 ほら、よくあるじゃないですか、少女漫画とかで。雷に撃たれたような衝撃?みたいな。

 ハチクロで、竹本くんが絵を描くはぐちゃんの姿を見て恋に落ちた瞬間、隣にいた真山はこう言っています。「人が恋に落ちた瞬間を初めて見た」と。もしその時私の横に真山がいたとしたら、テレビに釘付けになる私を見て、同じことを言ったんじゃないかと思う。


 「いつの間にかぁ」とか「なんとなくぅ」とかそんな彼氏が途絶えない女子が言いそうな生温いものではありませんでした。
 2013年11月下旬。私は名古屋のビジネスホテルにいました。私がお風呂から出ると、一緒に宿泊していた人はもう寝ていて、私は一人テレビを見ながらタオルドライをしていました。そしたら突然始まったんですよあの番組が。噂には聞いてましたよ、関西では放送していないキスマイの面白い番組があるって。「あ!これか!ラッキー!」その時はそんな軽い気持ちでした。まさかその後、こんなことになるなんて思ってもみなかったんです……

 少し時を遡って、私が玉森くんを認識した時分のお話をします。そうです。私のジャニオタストーリーはKis-My-Ft2玉森裕太くんから始まります。
 ジャニーズに関して、エイトの名前は全員言えるけど、JUMPの名前は半分ぐらいしか言えない、その程度の知識と興味しかなかった私が玉森くんとはじめましてしたのは、ドラマ「美男ですね」でした。当時韓流にハマっていた母の影響で韓国版を観ていたので、日本版をやると知り喜んだのを覚えています。もともとイケメン俳優大好きなミーハー(母ゆずり)なので、回を重ねる度に、廉さんかっこいい……と気になるようになったのですが、周りの友人からは「廉さんかっこよくない!グンちゃんの方がいい!」という声がわりと多く、私はその当時廉さんへの思いを声を大にして言うことはできませんでした。(玉森くんごめんよ)
 ドラマは最終回を迎え、その後玉森くんのことはすっかり忘れていました。再会したのは2012年初夏の1ヶ月1万円生活。そう、玉ねぎ玉ちゃんです。あ!美男ですねの子だ!偶然の再会に喜んだのも束の間、玉ねぎ玉ちゃんの天然さゆるさがもうかわいくてかわいくて仕方ありませんでした。私、それまでアイドルって完璧に爽やかなものだと思ってたんですよね。キラキラ笑顔振りまいて、今まで悪いもの汚いもの見ずにかわいいかわいい言われてまっすぐに育ってきましたっ☆みたいな。(ひがみっぽくてすみません)そんな風に思っていたジャニーズアイドルがですよ、すんごい寝癖つけてすんごい眠そうに目をこすってこの世の終わりかよってほどの絶望感漂わせた朝を過ごしているわけですよ!カ!ワ!イ!イ!あと、薄力粉を「うすりきこ」って読んじゃったり、何度も何度も麺作りに失敗してイライラしちゃったりするのも意外で。アイドルのアイドルっぽくない素の部分見せられたから、カワイイって思えたんだろうなぁと。(当時はここまで深く考えていませんでしたけど)そこから私の中での好きな男性芸能人ランキングに、見事に玉森くんがランクインするようになりした。(ちなみに当時は①綾野ごーたん②向井おさみん③岡田まーくん④玉ねぎ玉ちゃんの順でした)
 その次に再会したのはドラマ「ぴんとこな」。玉ねぎ玉ちゃんが主演!観なければ!程度でしたね確か。あやめが居候する時の恭之介さんのかわいさと言ったらありませんでした。(余談ですが、ジェッさんホクホク北斗ちゃんについて、ジャニオタになってからジュニアだと知り、ぴんとこなの記憶と一致した気持ちよさハンパなかったっす)これが2013年夏。

 そしてやっと遡り終わりまして2013年11月下旬。私の人生を大きく?小さく?変えてくれたキスマイBUSAIKUその日のテーマは「彼女との玄関での1分間」はいどーーーん。そら雷落ちるわーーーい。今でも私の中で一番の神回です。玉森くんに「ん」と両手を広げられ、私はマイコと共に玉森くんの腕の中に飛び込んでいったのでした……お財布を小脇に抱えて……